鵜飼神父

主任司祭のコメント−−キリストのうちに一つになって

主任司祭 鵜飼 好一

カトリック小田原教会に赴任してもうすぐ一年になります。信徒の皆さんのご協力によって、この一年、小田原教会は沢山のお恵みを神さまから頂くことができたと思います。たいへん感謝しています。

「教会は秘跡である」と第Ⅱバチカン公会議後、度々言われるようになりました。世界に福音を証しする使命を頂いた私たちは、まさに私たちのカトリック小田原教会の愛に満ちた信徒の交わりの姿を世に示すことによってこそ、それを果たすことができると思います。

「父と子と聖霊」の愛の交わり、その一致にあやかる私たちもまた、キリストにおいて、聖霊の助けによって、互いに愛し合うことを通して、福音宣教の使命を果たします。なぜなら、福音とは「神さまの愛」を証しすることであり、神さまの愛に支えられて互いに愛し合い仕え合う共同体こそ目に見える「神の愛のしるし」といえるからです。

それで、昨年から、わたしたちのカトリック小田原教会の信徒が更にお互いに知り合い、仕え合うことができるように、兄弟姉妹を知るために信徒籍の見直しを始めました。できれば、地区集会を持ち、誰もが教会に繋がっていることを確認することができるようになればいいと思います。

教会の本質を表す聖書的な表現の一つは、「キリストの体」です。キリスト者である私たちは「キリストのいのちに生かされ、キリストに結ばれている」ので、皆兄弟であり姉妹です。キリスト者は神さまの目から見れば誰もが皆、かけがえのない神さまの子どもです。

使徒言行録による初代教会についての記述も次のように私たちに告げています。ミサを中心に、皆が一つになって愛のうちに互いに奉仕し合っていたので日々多くの人が仲間に加わったと…。次のように書かれています。
「信者たちは皆一つになって、すべてのものを共有し、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。
こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである。」
(2章44~47)

カトリック小田原教会の信徒ひとりひとりが、カトリック小田原教会という共同体の一人であることを、さらに、神奈川県第6地区にある8つのカトリック教会という共同体の一人であり、横浜教区、さらに日本の教会、世界のカトリック教会のメンバーの一人であることを意識するようになればいいと思います。

しかし、根本的に忘れてならないことの一つは、教会は外に向けて開かれているということです。福音をもたらすとはそういうことです。教会が置かれている世界と無関係に教会があるのではないでしょう。この世界を福音化するために教会はこの世界に置かれ、世界に神の愛が満ちあふれるように、その愛が受け入れられるように遣わされています。

共同体が魅力あるものになるように、互いに兄弟姉妹として共に助け合いながら歩んでいけますように。そして、わたしたちを取り巻く社会にも神の愛の力が豊かに注がれることを願ってこれからも、キリストのうちに一つになって力を尽くして共に歩んでいきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。